「働きたい!」思ったときが、動くとき 

再就職を考えたママが不安を覚えるとしたら、しばらく社会から離れていたことや、家族が増え、自分を取り巻く環境が変わったことについてではないでしょうか。
でも、大丈夫。
時代も味方していますし、考え方の転換やちょっとしたコツで、ママの就活は大きく変わります。
「外の世界」に出るポイントを一緒に追って、準備を進めていきましょう。

第1章 就活はママにとっても有利な時代

就活はママにとっても有利な時代

社会的ブランクを不安に思っているママの背中をポンと優しく押すように、「アベノミクスで女性活躍の機運も高まっています。加えて慢性的な人手不足という社会背景もあり、子育て中のママがもっと快適に働けるような取り組みを始める企業が出始めています」と話すのは、多様な働き方を実現するために「働く」ことの調査・研究を行い、主婦の働き方にも詳しいリクルートジョブズ・ジョブズリサーチセンター・センター長の宇佐川邦子さん。リクルートジョブズはあの『タウンワーク』を発行している会社、といえば、ピンと来るママもいるのでは?

子育てをしながら柔軟な働き方を望む場合、まずはパートタイムで仕事を探すママも多いのではないだろうか。求人倍率、とりわけパートタイムの求人は上昇が続いており、ママ世代を意識した求人も以前に比べて多くなっている。例えば、人手が足りない企業はママの働きやすさを考慮した、時短勤務の「プチ勤務」という募集もしている。求人メディア『タウンワーク』では、「週に1〜2日」「1日1〜3時間」の募集が年々増えており、「主婦・主夫歓迎」や「子育て応援」を謳う企業も増えているという。

ママはここに注目!

  • 求人は好調、ママが働きやすい時代に。
  • 子育て中に配慮したプチ勤務とは?>> 詳しくはこちら
  • 求人誌でも週1〜2日、短時間勤務の求人が増加中。

第2章 「ママ」になって得たスキルとは リクルートジョブズ センター長 宇佐川 邦子さんのお話

「ママ」になって得たスキルとは

子育てや家事を中心にした生活は、ママ自身もブランクととらえがち。でも、見方を変えれば「別のスキルが身に付いているのでは」と宇佐川さん。ある子ども服ブランドでは、新米パパママに育児アドバイスができるアドバイザーの社内資格を設置しているが、有資格者の7割は子育て経験者だという。すでに活躍しているママも多いのがコンビニなどの販売・サービス業界やファミリーレストランなどの飲食業界、コールセンターなど。あるファーストフード店でアルバイトを始めたママは、後から入った若いスタッフにアドバイスしている姿や働きぶりから、店長に学生アルバイトへの教育を任された。教え方も上手で、若いスタッフからは「お母さん」と慕われ、人気者に。次第に責任のある仕事を任され、今では副店長を務めている。家事を通して得た段取りや手際の良さは効率の良い働き方につながり、マニュアル通りにいかない育児で培われたコミュニケーション能力や忍耐強さは、仕事の人間関係においてもよい影響を及ぼすことがとても多い。

育児と仕事の両立やブランクが気になる場合は、こうした「”ママの力”を戦力にした仕事を探すのがおすすめです」と宇佐川さん。また、いきなりのフルタイムや正社員ではなく、心理的にも時間的にも負担の軽い「プチ勤務」で、まず働いてみることもおすすめ。実際に動き始めることで視野が広がり、自分の希望や譲れない条件が具体的になっていく。

ママはここに注目!

  • 販売・サービス業界、飲食業界ではすでにママが活躍。
  • 子育てでタイムマネジメント、コミュニケーション力はUPしている。
  • 「ママの力」を戦力にして求職活動を。

第3章 今現在の損得だけで考えない マザーズハローワーク 就職支援ナビゲーター 井澤 幸恵さん、
ハローワーク浜松 マザーズコーナー担当 職業指導官 竹下元士さんのお話

今現在の損得だけで考えない

ハローワーク浜松には、授乳室やオムツ替え台、キッズスペースが併設された「マザーズコーナー」がある。人気の絵本やおもちゃなどが用意されているので、子どもが退屈せず、ママが集中して求人情報を見る時間が確保できそう。求人票を見る時、見落としがちなことを竹下元士さんに伺った。「労働条件だけでなく、時間外労働(残業)の月平均や、従業員数(男女比)、特記事項もチェックするといいですね」。特記事項に「学校の行事等、考慮いたします」、「お子さんの行事、突発的な病気などに柔軟に対応」、「子育てをしている方も歓迎」とあるものは、ママにとって働きやすい職場の可能性が高い。

同マザーズコーナー井澤幸恵さんは「子どもや家族だけでなく、”自分”を軸に仕事を考えてみては?」とママたちに提案している。今の状況だけで「給料が保育料と見合うか」、「平日昼間の募集か」などと考えるのではなく、2〜3年後になりたい自分を思い描いて求人票を見る。すると捉え方も変わってくる。自己PR書に、子育て中のことを書くのもおすすめ。子育てサークルでリーダーをしたことや、ママ同士でコミュニケーションしながら幼稚園のバザーを行ったこと、ママさんバレーでチームワークを覚えたことなど、何かしら思い当たるママも多いはず。「その成果まで書くと、企業に更に伝わると思います」と竹下さん。自分の日常を外側から見て、仕事に活かせそうなことをPRする。外の世界への第一歩は、育児中の自分の客観視からスタートしてみよう。

ママはここに注目!

  • ハローワーク浜松マザーズコーナーは授乳室やオムツ替え台、キッズスペースもアリ。
  • 求人票は特記事項も必ずチェック。
  • 子育て中の活動もPRしてみよう。

第4章 人気職種にとらわれず、自分の基準を持とう

人気職種にとらわれず、自分の基準を持とう

ママの再就職には、「整理して、自分の中の優先順位を考えることが大事」と、ハローワーク竹下さん。整理すると希望職種すら変わる可能性もある。

ハローワークでも一般事務は人気が高く、パートでは約0.4倍の求人倍率(ハローワーク浜松2015年5月内容)。でも、パートタイマーひとりに事務から電話番までを任せる企業も少なからずあって、突然子どもが熱を出したり、平日に子どもの行事があったりするママには代替がいなくてハードルが高い側面も。子どもとの時間を最優先で考えるなら、例えば「給食補助など学校関係の求人をすすめることもあります」と井澤さん。ママの就労時間と子どもの保育時間が重なり、夏休みなども同時期なことが多いため、子どもとの時間が確保できる。他にも自分の時間を活かしたポスティング業務などは周囲に気兼ねなく、幼稚園や学校の行事に出席することができる。子どもや子どもの行事を最優先に考えたとき、今まで目を向けなかった職種にクローズアップするのも、就活成功の近道。”人気職種”、”希望職種”というのは一旦置いて、自分のライフスタイルや子どもの年齢に合った基準を持ってみよう。思ってもみなかった新しい道が、パッと開ける可能性がある。先入観を持たず、柔軟に前向きに、「今の自分にとって大事なこと」を叶える働き方を考えてみよう。よく考えて手にした仕事なら、モチベーションもさらにアップするはず!

ママはここに注目!

  • 自分の生活環境や未来を思い描き、書き出して整理してみる。
  • 就活では自分の基準を持とう。
  • 希望とは違う職種にも目を向けてみる。

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